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エスプレッソとコーヒーの違いをカフェ店員が解説

    コーヒーについて知りたい人

    エスプレッソと普通のコーヒー(レギュラーコーヒー)との違いが知りたいです。

    普通のコーヒーとエスプレッソは濃さは違えど同じコーヒーですよね?違いを知っておきたいです。

     

    あと、エスプレッソは家庭でも飲めるのかなど、とかも知りたいです。

    バリスタネコ
    こんな疑問に答えていきます。

    本記事の内容

    エスプレッソとレギュラーコーヒーの違いについて理解できる

    家庭でエスプレッソを飲む方法やマシンについて理解できる

     

    [outline]

     

    エスプレッソとレギュラーコーヒーの違いってなんとなく濃さとか大きさというイメージくらいしか湧かないのではないでしょうか?

    「カフェで知らずにエスプレッソを頼んだらめちゃくちゃ小さいカップがきた」ってネタは有名なやつですよね。

     

    人はよくわからないモノは避ける習性があります、そのためエスプレッソを飲んだことが無い方も多いと思います。

    しかし、エスプレッソは誰もがアレンジなどで飲んでいるコーヒーなんです。

     

    エスプレッソとコーヒーの違いを知ることで、コーヒーの理解が深まり、美味しく味わえるようになりますよ。

     

    目次

    エスプレッソと普通のコーヒー6つの違いを紹介

    エスプレッソと普通のコーヒー(レギュラーコーヒーと言います。)の違いは大きく以下の6つがあげられます。

     

    • コーヒーの量
    • コーヒーの味わいと風味
    • コーヒー豆の焙煎度合い
    • コーヒー豆の挽き方
    • コーヒーの抽出方法
    • カップ1杯あたりのカフェイン量

     

    それぞれ詳細を解説していきます。

     

    なお、まとめてチェックしたいという方は、下記の表をご覧ください。

     

    違い(全6種類) エスプレッソ レギュラーコーヒー(普通のコーヒー)
    豆の焙煎度合い 深煎り(フルシティロースト・フレンチロースト) 中煎り(ミディアム・ハイ・シティロースト)
    豆の挽き方 極細挽き(パウダー状にする) 中挽き
    コーヒーの量 少量(25~30cc) 普通(150~170cc)
    味・風味 濃厚・苦目 豆にもよるが、苦味・酸味などのバランスが取れている。
    カフェイン量 1杯あたり53mg 1杯あたり90mg
    抽出方法 圧力をかけて短時間で抽出 お湯を自重で浸透させて抽出

     

     

    コーヒーの量の違い

    エスプレッソのカップは手のひらサイズ

    エスプレッソとレギュラーコーヒーが異なる点ですが、まずはコーヒーの量でしょう。

     

    使っている豆の量はほとんど変わらない(エスプレッソの方が若干少ない)のですが、量は大きく異なります。

     

    これは、エスプレッソが少量濃厚な飲み物であるため。

     

    なお、それぞれの量ですが
    • エスプレッソは25~30cc
    • レギュラーコーヒーは150~170cc

     

    となっています。

     

    コーヒーの味わいと風味

    レギュラーコーヒーの味わいについては、ここで伝える必要はないでしょう。
    いわゆる、普通のコーヒーです。

     

    では、エスプレッソはどうでしょうか。

     

    初めてエスプレッソを飲んだ時の感想は、「苦い」 に尽きるはずです。

     

    それもそのはず、コーヒーを濃縮して抽出したのがエスプレッソだから当然です。

     

    もちろん苦味の中にもコーヒー独特の香りの良さなどを感じることもできます。

     

    コーヒーをぎゅっと濃縮したのが、エスプレッソの味や風味と言えます。

     

    コーヒー豆の焙煎度合い

    コーヒー豆の焙煎度合いもチェックしておきましょう。

     

    煎り具合で言うと、エスプレッソは深煎りというジャンル。
    レギュラーコーヒーは浅煎り~中煎り程度が多いです。

     

    コーヒー豆の煎り具合はコーヒーの味わいに直結します。
    簡単に言ってしまうと、浅煎りだと酸味が強く、深煎りに近づけば苦味が増してきます。

     

    エスプレッソは苦味が重要なため、深煎りのコーヒー豆を使います。

     

    なお、アイスコーヒーなど、苦味・キレが必要なコーヒーを淹れる際も深煎りの豆を使ったりします。

     

    コーヒー豆のひき方

    豆の挽き方(どのくらいの粒の大きさで粉砕するか)もレギュラーコーヒーとエスプレッソで大きく異なります。

     

    豆の挽き方も前述の煎り方同様コーヒーの味に影響を与えるからです。

     

    挽き方による違いですが、粒の目が細かいほど、お湯に触れる面積が多くなるため、味は濃く・苦めになります。

     

    そのため、味を濃く・苦くしたいエスプレッソでは、極細引きという粉末状にまでコーヒー豆を挽きます。

     

    レギュラーコーヒーの場合は、苦味だけでなく、酸味や甘みも抽出したいため、中挽き程度の豆を使うことが多いです。

     

    エスプレッソとレギュラーコーヒーでは、コーヒー豆の挽き具合も異なります。

     

    エスプレッソの場合は極細挽きといって、粉末状になるまで細かく豆を挽きます。
    なお、普通の手挽きミルではできない場合もあります。

     

     

    レギュラーコーヒーの場合は、淹れ方によって異なるのですが、中挽きにすることが多いです。

     

     

    コーヒーの抽出方法

    コーヒーの抽出方法が、エスプレッソとレギュラーコーヒーの最大の違いになります。

     

    エスプレッソの抽出方法

    エスプレッソは、加圧法と呼ばれる方法で抽出します。
    工程を解説していきます。
    エスプレッソマシンと呼ばれるマシンを使用します。
    1. 専用のバスケットにコーヒー粉をセット
    2. ダンパーという器具を使い押し固める。この際にムラがあると抽出失敗する。
    3. バスケットをマシンにセットし、抽出。
    4. 上手に抽出できると、キレイな泡の層(クレマ)が出現する。

     

    ダンパーでコーヒー粉を整える

     

    上手にいくと黄金色のコーヒーが

     

    バリスタネコ
    湯温や圧力・抽出時間によって出来が変わってくるため、上手に淹れるためには技術が必要。

     

    レギュラーコーヒーの抽出方法

    レギュラーコーヒーの抽出方法は複数種類あります。
    今回は代表的なドリッパーを使う方式(透過法)を紹介します。

     

    1. ドリッパーにフィルター・カップ・コーヒー粉をセット
    2. お湯を注ぎ抽出

     

    バリスタネコ
    一番オーソドックスな方法です。見覚えのある方も多いですよね。

     

    1杯あたりのカフェイン量

    黒い豆=深煎りの方がカフェインは少ない

     

    レギュラーコーヒーと比較すると、エスプレッソの方が1杯当たりのカフェイン量は少なめになっています。

     

    これは、エスプレッソの方が深煎りの豆を使っていることによるもの。

     

    焙煎の間にカフェインが若干飛んでしまっていることに影響をうけています。

     

    ちなみに1杯当たりのカフェイン量ですが、

     

    • エスプレッソが約53mg
    • レギュラーコーヒーが約90mg
    となっています。

     

    エスプレッソとコーヒーを歴史から見てみる

    エスプレッソとレギュラーコーヒーの歴史を紹介します。

     

    バックボーンを知ることで、いつものコーヒーが少しだけ美味しくなるかもしれません。

     

    レギュラーコーヒーの歴史を紹介

    コーヒーの起源は多数の説がありますが、今のように煎った豆から成分を抽出して飲むようになったのは、13世紀に遡ります。

     

    13世紀頃のイスラーム世界において、宗教上の飲料とされていたところ、偶然煎った(燃えた?所説あり)豆から良い香りがしたことや、コーヒーが一般層にも普及したことにより飲まれることになったと言われています。

     

    その後15世紀ごろになると、トルココーヒーが生まれ、歴史の動きと共に世界中に波及していきました。

    トルココーヒー

    トルココーヒーはイブリックというポットを使って、水とコーヒー粉を煮て抽出します。

    イブリック

     

     

    抽出器具については、17世紀ごろに布での抽出、19世紀に今のペーパードリップが開発されたと言われています。

     

     

    エスプレッソの歴史

    続いてはエスプレッソの歴史です。

     

    エスプレッソは、イタリアのルイジ・ベッセラという方が1900年代に発明。

     

    この特許を買い取ったデジデリオ・パヴォーニがミラノ万国博覧会に、「ベゼラ」という名前で出品したのがエスプレッソの起源。
    1杯ずつ注文に応じて淹れる手法がイタリアで広く受け入れられました。

     

    イタリアからアメリカや日本など世界中に広がることとなったのは、お馴染みスターバックスの影響が大きいです。
    1990年代に、イタリアを訪れていたハワードシュルツ(スターバックスCEO)が、イタリアのバールで飲むエスプレッソの文化に感銘をうけ、
    今のスターバックスの前身である、イル・ジョルナーレで売り出したのが始まりです。

     

     

    実は身近?代表的なアレンジメニューを紹介

    エスプレッソのアレンジメニューとレギュラーコーヒーのアレンジメニューを2種類ずつ紹介します。

    みなさんお馴染みのメニューですが、違いについて詳しく知らない方も多いので、知っておくと役立つときがくるはず。

     

    エスプレッソアレンジその1:カプチーノ

    カフェなどでおなじみのカプチーノはエスプレッソによく泡立てたミルクを加えたコーヒーです。

    エスプレッソとミルクの比率は1:4くらい。

     

    カフェラテよりコーヒーを感じられる飲み方になります。

    ラテアートを行うときは、カプチーノなどのエスプレッソにミルクを加えるもので行います。

     

    エスプレッソアレンジその2:カフェラテ

    カプチーノとカフェラテの違いはご存知ですか?

    大きな違いは2つ、ミルクとコーヒーの比率とミルクの泡立て具合。

    カプチーノはミルクとの比率が1:4でしたが、カフェラテは1:7くらい。

     

    濃いコーヒーが苦手だったり、ミルク感が強めが好みの場合はカフェラテを注文したほうが満足度高めです。

    エスプレッソに使うミルクは蒸気で温めつつ泡立てるのですが、よりしっかり泡だてたミルクを使うのがカプチーノ。

    ちょっと緩めなのがカフェラテとなっています。

     

     

    コーヒーアレンジその1:カフェオレ

    カフェラテとカフェオレは似たような名前ですが、大きく異なります。

    カフェラテは前述の通りで、エスプレッソ発祥のイタリアの飲み方

     

    一方カフェオレはフランスが本場。

    コーヒーに牛乳を加えたものをカフェオレ用の容器であるカフェオレボウルに淹れてバケットを浸したりしていただくためのものです。

     

    日本語でいうとコーヒー牛乳という言い方がピッタリの飲み物。

    コーヒーと牛乳の割合も1:1ですが、エスプレッソアレンジよりもまろやかで飲みやすいです。レギュラーコーヒーなので。

     

    コーヒーアレンジその2:ウィンナーコーヒー

    ウィンナーコーヒーはレギュラーコーヒーの上にホイップクリームを載せた一杯です。

    決してシャウエッセンを突っ込んだわけではないのでご注意を。

     

    ウィンナーコーヒーのウィンナーはオーストリアのウィーンからとった名称。

    ウィーン風コーヒーということです。

     

    しかし、オーストリアでウィンナーコーヒーを注文しても生クリームが乗ったものは出てこないので注意。

    和製英語で日本でしか通用しないとのことです。

     

    ウィンナーコーヒーについて興味がある方は以下の記事もセットでどうぞ。詳細や歴史を解説しています。

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    自宅でエスプレッソを飲む方法を紹介

    レギュラーコーヒーを家で飲むことは簡単です。
    機材も安価に揃えられますし、ドリップバックを買ってきてもOK.

     

    では、エスプレッソはどうでしょうか。

     

    エスプレッソも専用のマシンがあれば、自宅で飲むことができます。

     

    さすがにカフェで使っている大型の機械を導入することは困難ですが、安価な家庭用マシンもありますので、紹介していきます。

     

    バリスタネコ
    エスプレッソとレギュラーコーヒーを使い分ける生活はプチ贅沢でおすすめですよ。

     

    自宅でエスプレッソを飲む方法 マキネッタを使う

    エスプレッソと言えば、スタバなどのカフェにある大きなエスプレッソマシンが必要と感じる方も多いと思います。

     

    しかし、イタリアでメジャーな淹れ方はマキネッタを使う方法です。

     

    マキネッタは、上記画像のようなポッド。

     

    コーヒーとお湯を淹れることで、エスプレッソを抽出してくれます。

     

    エスプレッソのクレマ(泡)などはできないため、店頭で飲むエスプレッソとは異なりますが、家庭のエスプレッソといえば、マキネッタを使う方になります。

     

    マキネッタに興味がある方は、以下の記事をチェックしてみてください。
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    自宅でもエスプレッソを飲む方法 エスプレッソマシンを使う

    簡単なネスプレッソ

    自宅で本格的なエスプレッソを淹れたいという方は、家庭用のエスプレッソマシンがおすすめです。

     

    現在家庭用のエスプレッソマシンは、大きく2種類出ていて

     

    • デロンギのエスプレッソマシン
    • ネスプレッソ(カプセル式マシン)
    になります。

     

    本格的なマシンを求めるならデロンギのエスプレッソマシン
    簡単にエスプレッソを飲んでみたいなら、カプセル式のネスプレッソ
    選ぶことをおすすめします。

     

    詳細はそれぞれ、以下の記事で解説していますので、興味がある方をチェックしてみてください。

     

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    コーヒーマシンを買ってから後悔しないために確認しておきたいこと

    コーヒーマシンを買う前に、家で常飲するのはレギュラーコーヒー(普通のコーヒー)なのか、エスプレッソ(アレンジメニュー含む)なのか確認しましょう。

     

    基本的にはコーヒーメーカーでエスプレッソを淹れることはできません。

    また、エスプレッソマシンではレギュラーコーヒーを淹れることができません。

    そして、基本的にエスプレッソマシンは高額になりがちです

     

    つまり、レギュラーコーヒーを飲みたい人が誤ってエスプレッソマシンを買ってしまうと悲惨なことになります。

    かならず確認しましょう。

     

    高額なものが多いですが、エスプレッソとレギュラーコーヒー両方淹れることができるマシンもあります。

    どうしても両方飲みたい。という方は検討してみても良いかもしれません。

     

    コーヒーメーカーが気になる方は合わせて下記記事もどうぞ。

    【無料あり】買ってよかった一人暮らしにおすすめのコーヒーメーカーを紹介

     

    まとめ

    最後に本記事について整理します。

     

    エスプレッソと普通のコーヒーの違いは以下の通りになります。

     

    違い(全6種類) エスプレッソ レギュラーコーヒー(普通のコーヒー)
    豆の焙煎度合い 深煎り(フルシティロースト・フレンチロースト) 中煎り(ミディアム・ハイ・シティロースト)
    豆の挽き方 極細挽き(パウダー状にする) 中挽き
    コーヒーの量 少量(25~30cc) 普通(150~170cc)
    味・風味 濃厚・苦目 豆にもよるが、苦味・酸味などのバランスが取れている。
    カフェイン量 1杯あたり53mg 1杯あたり90mg
    抽出方法 圧力をかけて短時間で抽出 お湯を自重で浸透させて抽出

     

     

    エスプレッソをそのまま飲むことはあまりないかもしれませんが、
    • カプチーノ
    • カフェラテ
    • アッフォガート(アイスクリームにエスプレッソ)
    • アメリカーノ(エスプレッソのお湯割り)
    など、様々なアレンジメニューでおなじみです。

     

    コーヒーがお好きならぜひ、エスプレッソも飲んでみてくださいね。

     

    自宅で美味しいコーヒーを飲みたいと考えている方はこちらの記事もおすすめ。

    レギュラーコーヒー・エスプレッソマシンの選び方を、避けた方が良いという視点で解説。

    参考記事買ってはいけないコーヒーメーカーの見分け方【選び方教えます】

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