エスプレッソってあんまり飲まないんですけどどのように飲むのが正しいのでしょうか?
他にもエスプレッソについて知っておいた方がいいことがあれば教えてください。
この記事を読んでわかること
- 本場イタリア流のエスプレッソの正しい飲み方がわかる
- 日本流のエスプレッソの飲み方もある?
- エスプレッソの豆知識がわかる
- エスプレッソのアレンジメニューがわかる
- エスプレッソを家庭でも楽しむ方法
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「エスプレッソください。」
このフレーズで後悔した経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか?
「なんでこんなに少ないんだ?」
「めちゃくちゃ苦いじゃん・・・」
何も知らずにカフェやコース料理の最後で頼んでしまって、辛い思いするケースが多いですよね。
失敗から入ることが多いため、不穏なイメージがあるエスプレッソですが、実は本場のイタリアではかなりメジャーな飲み物。
そして日本でもアレンジメニューが大定番となっているんです。
この記事を書いている私は元コーヒー店員で、家にもエスプレッソマシンを所有しています。
本記事では、エスプレッソで失敗したことのあるあなたに向けて、正しい(美味しい)エスプレッソの飲み方と、知っていれば得するエスプレッソの知識を紹介していきます。
これを読んでいただければもう一度エスプレッソに挑戦したくなるはず?
本場イタリア流のエスプレッソの飲み方を解説
エスプレッソは日本だけではなく多くの国で親しまれている飲み物です。
しかし、日本では正しい飲み方をしてる方が少なく、知らない方も多いのではないでしょうか。
美味しく飲むためのポイントのようなものがありますので、ご紹介したいと思います。
基本的なエスプレッソの楽しみ方のポイントは以下の3点。
- 淹れてもらったらすぐに飲む
- 砂糖をスプーン2~3杯いれる
- 軽く混ぜて一気に飲む
この3つになります。
気を付けたいことと一緒に詳しく見ていきましょう。
エスプレッソは淹れたてをすぐに飲もう
エスプレッソは淹れてもらったら(自分で入れた場合も)すぐに飲むこと。
少量で抽出されるエスプレッソは冷めやすく、味の劣化が通常のコーヒーよりも起こりやすいです。
エスプレッソの本場イタリアでは、店舗でエスプレッソを飲むことが多いです。
皆淹れてもらったエスプレッソに砂糖を入れてサッと飲み干してしまう。
こなれててかっこいいですよね。
エスプレッソに多めの砂糖を入れる
出してもらったエスプレッソに砂糖を入れてみましょう。
日本人の多くはエスプレッソもレギュラーコーヒーもブラックで飲む方が多いと思います。
なので砂糖3杯も入れるなんて罪悪感が・・・と思いますが、今回はイタリア流なので許しちゃいましょう。
本場イタリア流の飲み方はエスプレッソに砂糖を2~3杯(ここはお好みで)入れた後で飲む飲み物とされています。
これは、海外ではコーヒーは砂糖やミルクを入れて飲む飲み物というところから来ていると思いますが、一般的にエスプレッソは砂糖を入れてのむ飲み物ということは覚えておきたいですね。
軽く混ぜて一気にエスプレッソを飲む
砂糖を入れたあと、備え付きのスプーンでしゃかしゃか混ぜたくなりますが、これはNGです。
エスプレッソの表面にはクレマと呼ばれるコーヒーの泡の層があるのですが、ここはエスプレッソの風味が凝縮されているスポット。
激しくまぜたら風味が逃げてしまいます。
軽く混ぜて、砂糖が下に残ってもOK。さっと飲み干しましょう。
飲み切った後は、カップの底に沈んだ砂糖をスプーンですくって食べてみましょう。
苦みと甘みのバランスが素晴らしく、美味しいですよ。
エスプレッソをブラックで飲んじゃだめなの?
コーヒーは自由な飲み物。自分が美味しいと思う方法で飲むのが一番。
日本ではエスプレッソをブラック(何もいれず)飲む人が多いですよ
エスプレッソをブラックで飲むのが日本流
エスプレッソの”本場のお作法”は是非一度試してもらいたいのですが、囚われすぎる必要はありません。
日本ではブラックで飲む方が多く、私も甘いお菓子などとあわせることが多いです。
そもそも日本人は、外国人に比べて”苦み”が得意な民族と言われています。
抹茶など他の食べ物・飲み物による苦み文化が発展しているからではないでしょうか。
逆に外国の方はエスプレッソだけでなく、レギュラーコーヒーにも砂糖を入れます。(日本人ブラック好きが多いですよね)
つまり、自分の味覚にあわせて、エスプレッソを楽しんでOKということ。ルールに縛られる必要はありません。
なお、エスプレッソを砂糖なしで飲む場合、チェイサーとして水(お湯)と一緒に飲むのがおすすめ。
コーヒーのいい香りがわかりやすいですよ。
エスプレッソって飲み方が難しい?
レストランやカフェでのエスプレッソの飲み方がわからないです。
サッと飲むのが正しいのはわかるのですが、一緒に人がいる場合、飲むペースを合わせたほうが良いのかなとも思っちゃいます。
コース料理の最後にエスプレッソを頼んだ際に、一緒に来ている人と飲むペースを合わせるのか、エスプレッソマナーに従ってサッと飲むのが正しいのか悩みどころだと思います。
結論としては、嫌でなければ相手に合わせるのが、スマートでしょう。
そもそも論ではありますが、相手に合わせる場合は、エスプレッソではなくレギュラーコーヒーを選択することをおすすめします。
知って楽しむエスプレッソの豆知識
エスプレッソはレギュラーコーヒーほど日本ではメジャーではないかもしれません。
しかし海外ではもっと身近な飲み物なんですよ。
エスプレッソの由来
エスプレッソはなぜ少量なのでしょうか。
これはエスプレッソの由来に大きく関わっています。
18世紀にナポレオンが大陸封鎖令を発した際にコーヒーや砂糖が極端に不足することが起こりました。
これをうけてイタリア・ローマのカフェ「カフェ・グレコ」のオーナーがコーヒーの量を減らして価格を下げたところ、これがお客さんに評価されたことからエスプレッソで使われているデミタスカップが有名になりました。
ここがエスプレッソのルーツとされています。
つまりエスプレッソのルーツは普通のコーヒーの少量版だったということですね。
圧力をかけて抽出する今の形は19世紀に開発されました。
この技術が広まったのもイタリアで、開発以降広くイタリアで親しまれるようになりました。
エスプレッソという言葉の意味
ちなみにエスプレッソはイタリア語で「急速」・「急行」や「特別に」という意味だそう。
特別な1杯であることは間違いないので、ささっと美味しいうちに名前負けしないよう飲むようにしたいですね。
また、エスプレッソの上部に浮かぶ泡である、クレマはイタリア語でクリームという意味だそう。
エスプレッソの3層構造
上手に淹れることのできたエスプレッソは3層構造になっています。
- 最上部の泡・・・クレマ
- 中間・・・ボディ
- 最深部・・・ハート
などと呼ばれています。
エスプレッソのクレマとは?
エスプレッソを抽出した際に発生する黄金色の泡のこと。
コーヒー豆の甘味成分が抽出された部分です。
エスプレッソのボディとは?
クレマの下の層になります。
エスプレッソのコクが表現されている層のこと。
エスプレッソのハートとは?
エスプレッソの最下部になります。
色の濃いコーヒーのような見た目で、見た目の通り苦みや香りが濃い層になっています。
アレンジメニューが豊富なのもエスプレッソの特徴
エスプレッソはそのまま飲むのもありですが、様々なアレンジ方法があるのでご紹介します。
アレンジ方法は以下の通り沢山の種類があります。
- カフェラテ
- カプチーノ
- マキアート
- エスプレッソコンパナ
- ブレーヴェ
- リストレット・ルンゴ・アメリカーノ
- アフォガート
- エスプレッソマティーニ・ポートカシス
その他細かいアレンジは無数にあります。
カフェラテ・カプチーノ・マキアートはエスプレッソとミルクの比率の違いで名前が異なる定番メニュー。
最近ではカプチーノくらいの濃さであるフラットホワイトというアレンジもありますので、もし見かけたら定番メニューの仲間内だなと思っていただければと思います。
なお、アレンジコーヒーについて、詳しくはコーヒーの飲み方の種類(メニュー)紹介しますの記事にて紹介していますので、詳しく知りたい方はチェックしてみてください。
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エスプレッソを家庭で簡単に楽しむ方法とは?
エスプレッソは自宅でも淹れることができます。
本記事でエスプレッソの飲み方を紹介してきましたが、エスプレッソが気に入ったら自宅でも淹れてみましょう。
家庭でエスプレッソを淹れる方法は3つあります。
- エスプレッソマシンを使って淹れる・・・上級者向け
- マキネッタを使う・・・中級者向け
- カプセル式マシン(ネスプレッソ等)を使う・・・初心者向け
こだわりの1杯ならエスプレッソマシンを使って淹れてみよう
コーヒーマシンがあるように、家庭用のエスプレッソマシンというものがあります。
上手に使えば、”本場のバール並み”とは言えませんが、クオリティの高いエスプレッソを自宅でも淹れることができます。
上位機種になると、カフェラテなどのアレンジメニューにも対応できるので、自宅でもカフェのようなコーヒーを味合うことができます。
家庭用のエスプレッソマシンについて詳しくは、【コスパで選ぶ】安く買えるエスプレッソマシンおすすめランキングにて紹介していますので、興味のある方はチェックしてみてください。
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イタリアの家庭の味!マキネッタでエスプレッソを淹れる
イタリアの家庭で親しまれているエスプレッソはお店で飲むエスプレッソとは若干違います。
なぜなら、お店のエスプレッソはエスプレッソマシンで淹れますが、家庭ではマキネッタというポッドで淹れるのが主流だからです。
マキネッタを使ったエスプレッソは、簡単ですし、マシンを使うよりも安価です。
マキネッタについても詳しくは、直火式エスプレッソメーカー(マキネッタ)のおすすめを紹介にて解説しております。
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とにかく簡単・早くて・高品質なエスプレッソならカプセル式
エスプレッソマシンとマキネッタは昔からある主流の方法ですが、最近はカプセル式マシンによるエスプレッソが世界中でメジャーになってきています。
原因としては、ネスプレッソの勢いが拡大しているからです。
ネスプレッソは簡単に本格的なエスプレッソを淹れることができるカプセル式マシン。
例えばエスプレッソのクレマ(上部の泡・甘みが詰まっている)は通常のエスプレッソマシンでは抽出に技術が必要とされています。
しかし、ネスプレッソならボタンを押すだけなのでだれでもできます。
また、ネスプレッソのコーヒーの評価は高く、高級ホテルや3つ星レストランなどでも導入されている、プロも使っているクオリティ。
なので、エスプレッソを目当ての方だけでなく、普通のコーヒーよりちょっといいコーヒーが飲みたい方からも支持され、どんどんメジャーになっているマシンなんです。
ネスプレッソについては、【迷っている方向け】超人気のネスプレッソを解説【私も愛用中】にて基礎知識・使用レポからお得な買い方まで徹底解説しています。
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まとめ
コーヒー好きの方でもエスプレッソはアレンジ系メニューしか飲んだことがない方も多いですよね。
ですが、コーヒー好きならば一番コーヒーを深く味わえるエスプレッソを飲んでみてほしいのです。
エスプレッソはコーヒーの一番美味しい部分を切り取った飲み物であるため、コーヒー好きには特におすすめ。
日本ではエスプレッソよりも、エスプレッソのアレンジメニューであるラテ系の方が有名だと思います
これはスターバックスなどのシアトル系チェーンの功績です、彼らがエスプレッソを気軽に楽しめるため尽力した結果と言えるでしょう。
エスプレッソはスターバックスなどのチェーンカフェでも飲めますし、喫茶店でも取扱があります。
エスプレッソマシンも最近は1万円以内で手に入ります。
コーヒー好きならエスプレッソを知ればもっとコーヒー楽しむことができます。
そこまでコーヒーが好きでなくても、違ったコーヒーの世界を垣間見えるのでエスプレッソにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?